セーファーインターネット協会は、2013年11月から民間企業の自主的取組みとしての「セーフライン」を運営しています。セーフラインは、違法情報に加えて有害情報も対象にするとともに、通報の受け付けだけでなく、サイトパトロールを⾏うことで違法・有害情報の把握に努めており、通報およびサイトパトロールにより把握した違法・有害情報について、ガイドラインに基づき削除依頼を行っています。これらの活動を通じてSIAが2024年に⾏なった違法・有害情報対策活動の統計を以下のとおりまとめました。
2024年 違法・有害情報対策活動
通報受領・パトロール件数の内訳
2024年にSIAがセーフラインを通じて把握した情報は合計69,279件でした。これらの情報をガイドラインに基づき分類すると、「違法情報」が6,937件、「有害情報」が661件、「ガイドライン対象外」が61,681件でした。
項目 | 件数 |
---|---|
通報受領・ パトロール総件数 |
69,279件 |
違法情報 | 6,937件 |
有害情報 | 661件 |
ガイドライン対象外 | 61,681件 |
違法・有害情報内訳
違法情報(6,937件)または有害情報(661件)と分類された7,598件の内訳を見ると、「児童ポルノ」が31%、「リベンジポルノ」が16%、「預貯金通帳等の譲渡等の勧誘・誘引」が43%、「その他」が10%となっています。
主要な違法・有害情報の掲載サイトの所在地
違法・有害情報の蔵置先をみると、国内サイトが4.9%、国外サイトが95.1%であり、90%以上の違法・有害情報が国外サイトに掲載されていました。
※サイトの所在地は、対象サイトのIPアドレスの登録情報に基づいて分類。
主要な違法・有害情報の削除状況
削除依頼を行なった件数は合計で11,716件、このうち93%にあたる10,848件が削除されました。 また、国内サイトおよび国外サイトの削除率を⾒ると、いずれも8割以上の削除率となっています。
削除依頼数 | 削除数 | 削除率 | |
---|---|---|---|
全体 | 7,549件 | 6,566件 | 87% |
国内 | 342件 | 308件 | 90% |
国外 | 7,202件 | 6,258件 | 87% |
違法・有害情報内訳別に削除状況を⾒ると、「児童ポルノ」が9割以上、「リベンジポルノ」が7割以上と高い削除率を実現しています。
詳細は以下をご覧ください。
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違法・有害情報対策活動報告(2024年)(PDF, 2MB)
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