セーファーインターネット協会は、2013年11月から民間企業の自主的取組みとしての「セーフライン」を運営しています。また、2016年4月から2021年3月までは警察庁の委託事業である「インターネット・ホットラインセンター」(IHC) を運営しており、日本における2つの主要なホットライン運用していました。IHCは、通報されたインターネット上の違法情報について、ガイドラインに基づきサイト運営者やプロバイダ等に削除依頼を⾏っています。セーフラインは、違法情報に加えて有害情報も対象にするとともに、通報の受け付けだけでなく、サイトパトロールを⾏うことで違法・有害情報の把握に努めており、通報およびサイトパトロールにより把握した違法・有害情報について、ガイドラインに基づき削除依頼を行っています。これらの活動を通じてSIAが2020年に⾏なった違法・有害情報対策活動の統計を以下のとおりまとめました。
2020年 違法・有害情報対策活動
通報受領・パトロール件数の内訳
2020年にSIAが2つのホットライン(IHC、セーフライン)を通じて把握した情報は合計447,147件でした。これらの情報をガイドラインに基づき分類すると、「違法情報」が78,062件、「有害情報」が9,067件、「ガイドライン対象外」が360,018件でした。
項目 | 件数 |
---|---|
通報受領・ パトロール総件数 |
447,147件 |
違法情報 | 78,062件 |
有害情報 | 9,067件 |
ガイドライン対象外 | 360,018件 |
2020年1月から12月までの実績
違法・有害情報内訳
違法情報(78,062件)または有害情報(9,067件)と分類された87,129件の内訳を見ると、「わいせつ」が46%、「児童ポルノ」が17%、「リベンジポルノ」が4%、「その他」が33%となっています。
主要な違法・有害情報の掲載サイトの所在地
違法・有害情報の蔵置先をみると、国内サイトが5.7%、国外サイトが94.3%であり、9割以上の違法・有害情報が国外サイトに掲載されていました。
※サイトの所在地は、対象サイトのIPアドレスの登録情報に基づいて分類。
主要な違法・有害情報の削除状況
削除を依頼した違法・有害情報22,340件のうち、82%にあたる18,227件が削除されました。 また、国内サイトおよび国外サイトの削除率を⾒ると、いずれも8割以上の削除率となっています。
削除依頼数 | 削除数 | 削除率 | |
---|---|---|---|
全体 | 22,340件 | 18,227件 | 82% |
国内 | 3,309件 | 2,702件 | 82% |
国外 | 19,031件 | 15,525件 | 82% |
違法・有害情報内訳別に削除状況を⾒ると、「児童ポルノ」が9割以上、「わいせつ」、「リベンジポルノ」が8割以上と高い削除率を実現しています。
詳細は以下をご覧ください。
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違法・有害情報対策活動報告(2020年)(PDF, 2.6MB)
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